水平線を望む家が最優秀 木の家コンテスト

 和歌山県主催の「わかやま木の家コンテスト2017~あなたが選ぶ紀州材の家~」で、中村伸吾建築設計室(田辺市、中村伸吾代表)の作品「水平線を望む家」が最優秀賞に輝いた。同設計室の受賞は8度目で、最優秀は2度目。

 紀州材による住宅建築の促進などを目的にしたコンテストで、ことしで9回目。県内の事業者から13作品の応募があった。

 建築関係などの有識者9人による1次審査、県内8カ所でのパネル展示による一般投票などの2次審査(投票総数5517票)を実施。紀州材の魅力の発揮、木材と他の建材との調和性などが審査され、「水平線を望む家」は最多の1055票を獲得した。

 受賞作は白浜の海沿いの別荘地に建つ住宅。180度のパノラマの眺望を生かした広がりのある空間で、柱や梁を隠さず見せることで、木の持つ力や住まいの快適さが感じられる造りになっている。

 2月26日に県庁知事室で表彰式が行われ、仁坂吉伸知事が受賞者に紀州材の盾と表彰状を贈呈。中村代表(62)は「木が持つ力と、場の持つ力が共存できればと思った。専門家、住まい手の両方から評価いただけたことは大変うれしい」と喜び、「受賞を励みにもっと若い方にも和の木造住宅を受け入れてもらえるよう、もう一頑張りしたいですね」と話していた。

 優秀賞には西野住建(湯浅町、西野正人代表)の「LIVING WITH THE SUN~お陽さまに育まれる家~」、国土建設㈱(和歌山市、瀧敏秀社長)の「あそび心いっぱい楽しいおうち」が選ばれた。

仁坂知事㊧から表彰を受ける中村代表(県提供)

仁坂知事㊧から表彰を受ける中村代表(県提供)