春の息吹を華やかに 県いけばな協会花展
2017年度地域文化功労者表彰(文部科学大臣表彰)を受けた、和歌山県いけばな協会(岡田芳和会長)の受彰記念花展が5日まで、和歌山市友田町の近鉄百貨店和歌山店5階で開かれている。春の訪れを告げる花々が会場を彩り、大勢の来場者でにぎわっている。
本紙など後援。前期(2日まで)、後期(3日~5日)に分け、221人の130作品を紹介している。
同会は流派の垣根を越えた県内唯一の生け花団体。現在は県内16団体に加盟する約500人が活動し、昨年30周年を迎えた。長年の地域に根差した活動が認められ、昨年11月に地域文化功労者表彰を受けた。
作品は松や梅をシンプルに生けたものから、色とりどりの草花を組み合わせた豪華な共同作品まで多彩。桃やレンギョウ、サンシュユやモクレンなど季節の花々が華やいだ雰囲気で、かつらぎ町から訪れた女性(70)は「芽吹き始めた花もあって、生命力や春の息吹を感じます。お花を見るだけで気分も明るくなり、元気をもらいます」とにっこり。
岡田会長(50)は「一足早く春の訪れを感じていただければ。皆さんそれぞれに気に入った作品を見つけてもらい、ぜひ生け花をやってみたいと思う方が増えればうれしいですね」と話していた。
4月21、22の両日は有田市民会館でも紀中展が開かれ、64人が出品。初の試みとして生け花のデモンストレーションもある。
同百貨店での展示は午前10時から午後7時(2日、5日は5時)まで。