智弁の初戦は富山商 選抜3日目第2試合
23日に阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開幕する第90回記念選抜高校野球大会の組み合わせ抽選会が16日、大阪市内で行われ、4年ぶり12回目の出場となる智弁和歌山は大会3日目の第2試合(25日午前11時半開始予定)で富山商(富山)と対戦することが決定した。
抽選会は午前9時から毎日新聞社大阪本社オーバルホールで始まり、近畿・北海道の代表を皮切りに出場36校の主将がくじを引き、智弁の文元洸成主将(3年)は14番を引き当てた。対戦相手の13番の札はなかなか出ず、会場の緊張感が次第に高まる中、終了間際で富山商に決まった。
髙嶋仁監督は「相手は富山の名門校。投手力がうちの課題なので、どんどん点を取って打ち合いに持ち込みたい」と打撃戦を展望し、文元主将は「3日目は開幕から空き過ぎずちょうど良い。相手を分析し、調子を上げて全力で臨む」と闘志を見せた。
富山商の前﨑秀和監督は「相手は林君をはじめ強打者がそろっている。エースの沢田が丁寧に投げて相手を抑えたい」、福島幹主将(3年)は「有名なチームと対戦したかったのでうれしい。相手は強力打線だが、自分たちも冬場に磨いてきた打撃を甲子園で見せたい」と話した。
富山商は9年ぶり6回目の出場で、昨秋の北信越大会は4強。秋の公式戦8試合をほぼ1人で投げ抜いた本格派右腕の沢田龍太(3年)が大黒柱で、打線は4番の石橋航太(3年)を中心に、犠打や盗塁を絡めながら得点するつなぎの野球が持ち味だ。