地域の宝華やかに披露 民俗芸能祭で5団体
和歌山県内の民俗団体が一堂に会し、地域に受け継がれる芸能を披露する「第12回県民俗芸能祭」が18日、和歌山市の県民文化会館で開かれ、5団体が出演。本紙エリアからは、海南市の「大窪の笠踊り」が披露された。
各団体の芸能の保存や継承活動の活性化などを目的に、県と県文化振興財団が2006年度から毎年開催。
このうち、田辺市の「熊野本宮踊」は、今回が初出演。盆行事の一つとして継承される踊りは別名「ハイヤーハー踊り」と呼ばれ、悠長な音頭に乗せ、扇をかざしてゆったりと輪になって踊った。
また、串本町の「古座獅子舞」(河内祭の御舟行事)は、笛や太鼓のはやしに合わせて、優雅な舞や荒々しく躍動感のある動きで魅了。天狗に扮(ふん)した女の子が、ひょっとこの面をかぶった道化師に肩車され、ササラや剣を手に獅子との軽やかな掛け合いを見せると、会場からは大きな拍手が送られていた。
来場した同市の松本智子さん(71)は「皆さん相当練習をされているんでしょうね。どれも見るのは初めてでしたが、感動して引き込まれました」と話していた。