最後の児童6人 休校迫る吉原分校で終業式
本年度末で休校となる安原小学校吉原分校(和歌山県和歌山市吉原、山本幸司校長)は23日、最後の終業式を行った。
1903年から続き、当時は100人近くいた児童も現在は1年から4年までの6人のみ。児童の減少に伴って、来年度から6人は同市江南の本校に通い1クラス約30人の学級で学ぶことになる。木造全7教室の小さな校舎では山本校長が学年ごとにメッセージを伝え、「分校での卒業はありませんが、君たちは最後の卒業生。始業式には本校でまた元気な姿を見せてください」と言葉を送った。
3年生の渕上睦海君(9)は「みんなとこの校舎で鬼ごっこできなくなるのが残念」、4年生の牛場涼太君(10)はカレーパーティーや相撲大会などの地域住民と交流した分校行事を振り返り「なくなるのは寂しいけど本校では友達をたくさんつくりたい」と話していた。
25日には同校で最後の行事となる「分校式典」が行われる。