「年内解散の可能性8割」 伊藤惇夫さん講演
海南市日方の海南商工会議所で 「2012新春講演会」 が開かれ、 政治アナリストの伊藤惇夫さん (63) が 「時代の転換期を見つめる! どうなる日本の政治と経済」 をテーマに講演した。
同会議所中小企業相談所、 きのくに信金クラブ・きのくに経営者クラブが共催。 20年以上続く恒例行事で、 毎年話題の人や著名人を呼んでいる。
伊藤さんは消費税増税をめぐり、 衆院の解散・総選挙もあり得る政局について、 「8割の確率で年内解散するのでは」 と指摘。 時期については3、 6、 9月に 「3つのヤマ場」 があるとした。 3月は予算をめぐる解散と、 野田首相の消費増税法案提出をめぐって国民に信を問う可能性があるため。 6月は通常国会の会期末で、 同法案の成立と引き換えの野党との 「話し合い解散」 のパターン。 9月は、 民主党代表選が予定される時期のため。
また、 消費税と並んでことしの政局に影響を与えるのが、 橋下徹大阪市長の率いる 「大阪維新の会」 の存在とした。 もし維新の会が国政進出すれば勢力を大きく伸ばす可能性もあり、 「どの政党と組むか、 あるいは組まないかで政界地図ががらっと塗り替えられる可能性がある」 と分析した。