岩出中の平井教諭に文科相表彰

 学校教育で特に優れた成果を挙げた教員をたたえる本年度の 「文部科学大臣優秀教員表彰」 で、 那賀地方からは、 生徒指導で功績があった岩出市立岩出中学校 (同市西野) の平井光彦さん (58) が選ばれた。

 平井さんは、 昭和51年に体育教諭として採用され、 教員生活36年。 評価されたのは、 同校の生徒指導主任に任命された平成19年度から4年間の実績。 当時荒れていた学校を救うため、 生徒指導のマニュアルを作成し、 それまで教諭間でばらばらだった生徒への指導方法や方針を統一した。

 教諭が迷わず生徒を指導できる態勢づくりに成功。 結果、 教諭が生徒に声を掛ける頻度が増え、 生徒とのコミュニケーションが深まり、 次第に落ち着きある校風の学校へと変化していったという。 また、 この実績で昨年度、 紀の国教育賞も受賞している。

 平井さんは 「これまで生徒にうそをつかず真っ直ぐにぶつかってきただけです」 とほほ笑み、 「今後は、 この良い学校が続くように若手教諭にも意志を引き継いでもらいたいですね」 と話している。