162施設に災害備品を寄贈 重岡に感謝状
天然温泉「ゆの里」などを経営する㈱重岡(和歌山県橋本市神野々、重岡昌吾代表取締役)は、県の機関や県立高校、児童養護施設など162機関・施設に、毛布など計2万8770枚を寄贈した。15日には知事室で感謝状贈呈式があり、仁坂吉伸知事から感謝状が贈られた。
寄贈したのは敷き毛布1万8224枚、こたつ毛布2171枚、ひざ掛け8375枚。寄贈先は、県機関、高校、特別支援学校が33、市町村、消防機関、市町村社会福祉協議会が38、児童養護施設、社会福祉施設などが91の計162機関・施設。避難所や施設での利用に役立てられる。
寄贈品は、亡くなった父親が当時営んでいた織物工場で製造したもの。百貨店に出荷前の商品を工場の倉庫に箱詰めにして保管していた。ことし2月から3月にかけ、同市の西部中学校(閉校)で保管。県の調査で希望のあった機関や施設に引き渡した。
知事室を訪れた重岡代表取締役は仁坂知事から感謝状を受け取り、記念撮影。仁坂知事は「災害時は一斉に物資が届くため大混乱になる。平時に頂き、各施設に置けるのはものすごくありがたい」と感謝を伝えた。重岡代表取締役は「何かのタイミングで使ってもらえればと考えていた。活用していただけることが一番うれしい」と話していた。