合同新社屋の上棟式 菱岡工業とジョイコム

 ハーネス加工や電気機器・制御機器の開発設計・試作などを行う菱岡工業㈱(本社=和歌山県和歌山市中島、岡田亜紀代表取締役)と、障害者の就労支援事業所を運営するNPO法人ジョイ・コム(住所、理事長とも同じ)は3日、本社敷地内で新社屋の合同上棟式を行った。

 子どもを持つ親が働ける環境を整えたいという岡田代表の思いから、昨年12月に新社屋の工事に着工。ことし10月の完成を目指している。

 新社屋は鉄骨造りの4階建て、敷地面積は約1800平方㍍。1階フロアには両従業員用の食堂と同法人が運営するチョコレート専門店「toco towa」の2号店、同社運営の「わっしょい保育園」の開園を予定。保育園は0~2歳を対象に、社員の他、一般からの入園や一時保育も受け入れるという。2階フロアは同法人の事務所と作業場を設け、20人の雇用を拡大。3階フロアは本社機能を有した新事務所として使用し、4階フロアはフリースペースとしての活用を検討している。

 本社工場には、複数の電線を束にした集合部品であるハーネス全般に関する加工と組立部門を備えており、会社事務所と法人事務所、作業場の新社屋移転に伴い、製造ラインを拡張し生産性の向上を図る。建設は㈱川嶋工業(本社=岩出市山、川嶋清治代表取締役)、設計は㈱アーキヴィジョン広谷スタジオ(本社=東京都新宿区、広谷純弘代表取締役)。

 同日の合同上棟式には、尾花正啓市長や岸本周平衆議院議員、同社と同法人、建設関係者ら約50人が出席。祝詞が奏上され、岡田代表らが順番に玉串をささげた。また式典後にはもち投げが行われ、2階から餅や菓子を振る舞った。

 岡田代表は「子を持つ親だけでなく、多種多様な人が生き生きと働ける環境をつくりたい。障害者の新たな職種にもチャレンジしていく」と抱負を語った。

玉串をささげる岡田代表

玉串をささげる岡田代表