荒川中校舎立て替えへ 市議会に工事請負案

 紀の川市は、老朽化が進んでいる市立荒川中学校(桃山町元)の校舎2棟を建て替えるため、開会中の市議会第2回定例会に工事請負契約締結の承認を求める議案を提出している。

 校舎は通常の授業を行う普通教室棟が1970年、音楽室やコンピューター教室などが入る特別教室棟は80年に建てられた。市教育委員会によると、老朽化により雨漏りや塗料のはがれなどが起きている他、教室が狭いため生徒が使用する机も小さいものしか導入できないという。

 事業期間は2017~19年度で、総事業費は約18億5000万円。5月上旬から7月上旬までの予定で特別教室棟の解体作業を進めており、生徒たちは学校敷地内に建てられたプレハブ校舎で音楽や情報の授業を受けている。特別教室棟の跡地に普通教室棟と特別教室棟が一体となった新校舎を建設する他、部室棟も建て替える。

 工事全体の完成は20年3月末を予定しており、議会で議案が可決された後、㈱小池組(和歌山市)と工事請負契約を結ぶ。

 同中学校の小佐古浩志教頭は「雨が降ると廊下に水たまりができることもある。建て替えが実現するのを心待ちにしていた」と話し、新校舎の完成を待ち望んでいる。

老朽化が進む荒川中の校舎

老朽化が進む荒川中の校舎