和歌山市の総雨量約400㍉ 西日本豪雨

 5日から8日にかけての梅雨前線の影響による大雨に関し、和歌山地方気象台は9日、気象速報をまとめた。

 まとめによると、西日本に停滞していた梅雨前線に向かって、南から暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で、大気の状態が非常に不安定になり、梅雨前線の活動が活発になった。このため、和歌山県内では総降水量が多い所で350㍉を超える大雨になり、特に6日未明から明け方にかけて、北部の沿岸部で非常に激しい雨が降った。

 5日午前0時から8日午前9時までの総降水量は和歌山市で399・5㍉を観測。期間中の最大1時間降水量は、同市で6日午前5時までの1時間に65・5㍉を観測。6日の降水量は同市で265・0㍉、友ヶ島で139・0㍉、紀の川市葛城山で134・0㍉を観測し、いずれも7月としては第1位の記録となった。

 今回の大雨で、和歌山市内では軽傷1人の人的被害があり、床上浸水28世帯、床下浸水112世帯などの住宅被害が発生した(9日午後5時45分現在、市調べ)。