医療の現場知ろう 日赤で小学生が職業体験
日赤和歌山医療センター(和歌山県和歌山市小松原通、平岡眞寛院長)は28日、夏休み職業体験イベント「日赤へ行こう!!~未来の医療を支える君へ~」を開き、市立吹上、砂山、今福の3小学校の児童59人が医療の現場を身近に体験した。
子どもたちに医療専門職について知ってもらい、進路や職業選択の視野を広げる機会を提供し、医療を担う次世代の教育支援や地域社会貢献を目的に、ことし初めて行われた。
開会式で平岡院長は「医療が多くの職種によって支えられていることを知ってほしい。未来を担う皆さんに医療現場を体験してほしい」と呼び掛けた。
児童は白衣を着用し、手術支援ロボット「ダヴィンチ」の最新型実機の操作やストレッチャーで救急車に乗る体験した他、看護師として心音を聞いたり、薬剤師として薬の作り方を学んだり、臨床検査技師として顕微鏡で白血球や赤血球、細菌などを観察したり、日赤のスタッフから指導や説明を受けながら専門職の仕事に取り組んだ。
吹上小6年の田中啓太君(11)は「救急車の中の地図モニターが大きくてびっくりした。いっぱい頑張って勉強してお医者さんになりたい」、同じく6年の上村彩友さん(11)は「どれも想像していたよりも難しい。病院で働く人はすごいなと思った。優しくて患者さんに好かれるような看護師になりたい。勉強頑張ります」と目を輝かせていた。