近畿2連覇で高校総体へ 和北レスリング
第54回近畿高校レスリング選手権大会(6月22~24日、京都府宮津市、市民体育館)で和歌山県和歌山市の県立和歌山北高校が強豪・網野高校(京都)を破って優勝し、2連覇を飾った。個人でもフリースタイル65㌔級で谷口智紀君、80㌔級で内田貴斗君、グレコローマンスタイル55㌔級で岡本景虎君の3年生3人が優勝。8月4日から三重県津市で始まるインターハイでのシード権を手にし、さらなる活躍が期待されている。
団体戦には26校が出場。有力選手が多く、攻撃的プレースタイルの網野との対戦を見据え、和歌山北は3年生が確実に勝ちにいく堅実な編成にしたが、初戦の51㌔級で敗北。55㌔級では先制されたが岡本君が逆転勝ちし、65㌔、71㌔、80㌔でも勝利。4―3で激戦を制した。主将の谷口君は「自分自身も試合はしんどかったが、2連覇できて良かった。次のインターハイにつなげたい」と話した。
3人が優勝した個人戦では、内田君が初戦から準決勝までテクニカルフォール勝ち。決勝では全国選抜2位の網野高2年・橋夢大選手と対戦。下からの攻めをかわしながら技を決めた。結果は6―1と大きく差をつけて勝ったが、油断のできない試合だったと振り返った。
グレコローマンスタイルは昨年末からルールが変更に。1分半を越えて0―0の場合、積極的に攻撃していた選手が試合再開時のポジションが選べるようになった。グラウンドポジションでの攻守が得意な岡本君はルール変更で試合がやりやすくなったという。準決勝、奈良の大和広陵3年・福田悠李選手との対戦で新ルールが発動。グラウンドから試合再開した岡本君は堅い守備を破ってリフト(投げ技)やローリングで勝利。「近畿は勝てても全国では勝てない。自分から攻めて全国でも通用する技を磨きたい」と意気込んだ。