県内15社27商品が受賞 モンドセレクション

 世界的な食品コンクール「モンド・セレクション」で、2018年は和歌山県内から15社の27商品が受賞した。毎年恒例となっている受賞企業の知事訪問が21日にあり、今回は11社の代表が県庁を訪れ、仁坂吉伸知事に受賞を報告した。

 モンド・セレクションは、菓子の品質向上を目的に、欧州共同体(EC)とベルギー経済省が1961年から開始。その後、酒類や食料品全般に対象が広がり、世界各国の食品メーカーが出品する食品コンクールとなっている。

 国際品評評価委員会が4カ月にわたる審査を行い、衛生、味覚、包装、原材料など20項目で評価。5月24日にスペインのバレンシアで受賞式典が行われた。18年は92カ国から2820件の応募があり、県内の受賞商品の内訳は最高金賞13、金賞10、銀賞3、銅賞1。中でも田端酒造㈱(和歌山市木広町)の日本酒「羅生門 龍寿 純米大吟醸」は唯一となる30年連続の最高金賞に輝き、連続受賞記録を更新した。

 知事室を訪れた各社の代表らは順番に受賞商品について紹介。その後の試食会で受賞商品を味わった仁坂知事は「受賞は一つのチャンス。今後も積極的に提案していただきたい」と期待を寄せた。田端酒造の長谷川香代社長は「30年を一つの節目にしていたので、これまでの受賞で一番うれしい」と笑顔で話した。

 18年の県内受賞事業者は次の通り。

 ㈱アセロラフーズ(田辺市)▽㈱池本商店(同)▽㈱伊藤農園(有田市)▽㈱角濱ごまとうふ総本舗(高野町)▽串本町水道課(串本町)▽㈱紅梅園(田辺市)▽サカイキャニング㈱(橋本市)▽太陽食品㈱(和歌山市)▽田端酒造㈱(同)▽中野BC㈱(海南市)▽㈱南紀白浜富田の水(白浜町)▽(名)丸正酢醸造元(那智勝浦町)▽山本進重郎商店(和歌山市)▽湯浅醤油㈲(湯浅町)▽レストランフライヤ(和歌山市)

仁坂知事を訪問した11社の皆さん

仁坂知事を訪問した11社の皆さん