難波で海外挑戦の産品募る スターフード
スターフードジャパン㈱(和歌山県和歌山市田中町、新古祐子代表)は、10月17日に開業する南海なんば駅直結の複合ビル「なんばスカイオ」(大阪市)に、地域の魅力ある食品や工芸品を扱うアンテナショップ「Region Style(リージョンスタイル)」2号店をオープンする。こだわりの一品を集めたショップで、現在出店者を募集中。「その地域にしかないものを作り、多くの人に知ってもらいたい、世界へ販路を広げたいという意欲あふれる方、お待ちしています」と呼び掛けている。
出店するのは、南海電気鉄道が開業を進める駅直結の複合ビル「なんばスカイオ」5階の、訪日外国人客をターゲットにした商業フロア。「伝統・文化の体験工房ほんまもん」として、飲食や体験ができるスペースに出店する。
リージョンスタイルは「地域のかたち」という意味で、関西空港内の店舗に続く2号店。大手だけでなく、中小企業でも十分国内や海外で戦える、価値の高い商品があり、その販売やマーケティングの助けになりたいとの思いから生まれた。
扱うのは工芸品から食品、果物、調味料までさまざま。新店舗では店内で買った物を飲食できるイートインスペースも設ける。試験的に商品を並べる「テストマーケティングシェアショップ」という位置付けで、在庫限りの売り切り商品や限定品もOK。「ユーザーの声が聞けない」「売り方が分からない」といった声に応え、購入者の客層や商品ニーズなど、販売情報を出店者にフィードバックし、商品開発のアドバイスなども行う。
新古代表(46)は「作ったサンプルを売ってみたい、商品が常時売れるかどうか分からない…といった方のため、テストする場所をお貸しします。実際にお客さまの反応を見ながら商品化できますよ」とPRする。
出店は会員制。現在は個人を含め約20あり、関空店では約70種類の商品を扱う。工場で大量生産されるような物でなく、物語やこだわりが詰まった地域商品。利用者からは「わざわざその地方に足を延ばさなくても、こだわりの地方の商品が手に入る」などと好評という。
同社では現在、外国人観光客向けのオンラインサービスの構築に取り組んでいる。日本滞在中にサイト内で買い物し、同店で受け渡しが可能となるシステムの整備を進めており、今後は海外への販路拡大も期待できる。
出店は月額で個人2~3万円。法人10万円程度。問い合わせは同社(℡073・419・2402)または同社ホームページから。