観測史上最大雨量も 台風20号まとめ
和歌山地方気象台は24日、23日夜から翌日未明にかけて、和歌山県内に暴風雨をもたらした台風20号の気象状況を気象速報としてまとめた。
同気象台によると、台風20号は18日午後9時にトラック諸島近海で発生。日本の南海上を北西に進み、進路を北に変え、強い勢力を維持したまま日本に接近し、23日午後9時ごろに、徳島県南部に上陸。和歌山県では23日夕方から強風域に入り、夜に暴風域に入った。
県内では23日夜から24日未明にかけて暴風を伴う大雨となり、22日午後9時から24日午前9時までの総降水量は、田辺市龍神で460・5㍉、古座川町西川で424・5㍉、田辺市本宮で411㍉を観測。古座川町西川では23日午後10時15分ごろまでの間の1時間に89・5㍉を観測し、1979年の統計開始以来最大となった。
和歌山市加太の友ヶ島では日最大風速41・9㍍を観測し、年間を通じて1位を更新した。
また台風の影響で、県内では軽傷1人の人的被害や住家の一部損壊1棟の住家被害が発生した他、県内16市町の約1万9600軒で停電が発生し、道路の通行止めや鉄道の運転見合わせなど交通機関にも大きな乱れが生じた(23日午後10時55分、県調べ)。