元気なご長寿祝福 神出市長が100歳訪問

和歌山県海南市の神出政巳市長は3日、12月末までに100歳以上になる市内の高齢者を訪問し、長寿を祝った。阪井の黒田カツヨさん(100)宅では握手を交わし、元気な生活の様子などを和やかに話し合った。

対象の市内の高齢者は57人(男性6人、女性51人)で、神出市長はうち32人(男性3人、女性29人)を訪問した。

黒田さんは大正7年4月21日生まれ。約40年にわたり長男家族と食事を共にしたり、孫の世話をしたりしながらも、生活は別宅でしてきたが、3年ほど前に転倒して骨折してからは長男夫妻と同居するようになった。

黒田さんは野菜をよく食べ、童謡や歌謡曲が大好き。神出市長が1曲歌ってほしいと申し出ると「さぁ、歌おうと思っても忘れてしもた」と言いながらも歌謡曲を確かな節で歌い、ユーモアとサービス精神たっぷりな一面を見せた。

「デイサービスなどをしっかり利用して、長寿ナンバーワンを目指してください」と話す神出市長と握手を交わすと、「手、ぬくいな」と黒田さん。「市長も長生きしてね」と声を掛け見送った後は「感じの良い人でした」と笑顔だった。

黒田さんを囲む神出市長㊧と長男夫妻

黒田さんを囲む神出市長㊧と長男夫妻