10月は「お菓子まつり」 海南で人気店が集結

 和歌山県海南市下津町の橘本神社(前山和範宮司)に祭られている全国でも珍しい菓子の神様、田道間守(たぢまもり)にちなんだイベント「第2回かいなんお菓子まつり」が10月1日から31日までの1カ月間にわたり開かれる。昨年4月の1回目が盛況となったことを受け、内容や開催場所を拡大して実施する。

 鱧の街・菓子の街海南プロジェクト実行委員会が主催。期間中は参加の菓子店、飲食店などで特典がある他、イベントが盛りだくさん。オープニングは1日午前10時からJR海南駅でセレモニー、フィナーレは31日午後5時から、同駅でハロウィーンに合わせたプレゼント企画などがある。

 7日午前10時からは、実行委メンバーの洋菓子店主が結婚式を挙げ、福勝寺から橘本神社の間を古式にのっとって行列する。14日午後1時からは同神社で「みかん祭り」が開かれ、21日午前11時から午後4時までは、同駅前西広場と一番街商店街で、県内外の人気菓子店約30店が並ぶイベント「お菓子を楽しむ日」。ステージなども多彩に楽しめる。

 このほど記者会見があり、実行委メンバーのカフェや菓子店主、前山宮司や挙式を企画した「紀州加茂谷たちばなの会」の中西恒雄会長らが出席。実行委の菓子チームのリーダー、野田智也さんは「1万人を超えた初回の来場者に、お菓子の潜在能力を感じた。今回は、祭りを地域に根付かせたいと願い、企画した」と話した。

 中西会長は、福勝寺が弘法大師ともゆかりがあることを紹介し「寺で旅立ちのご加護を受け、お菓子の始まりの橘本神社で挙式して夫婦が誕生するというストーリーに仕上げた。こんな企画は、他にない宝だと思う」とPRした。

 また、今月30日まで、食べてみたい夢の菓子のデザインアイデアを募る「こんなお菓子があったらいいな!」コンテストの作品を募集。優秀作品は21日のイベントで表彰される。

 問い合わせは下津町商工会内の実行委(℡073・492・4300)。

イベントをPRする実行委員会メンバー

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