東ぶらくり、築地浜が台湾に わかやま夜市

 台湾で人気の夜に開かれる屋台「夜市(よいち)」を地元で楽しむ「わかやま『夜市』2018」が16日、和歌山県和歌山市の東ぶらくり丁と築地浜通りで開かれた。和歌山日台交流協会が主催し、3回目の今回は会場を七曲市場から移して初めての開催。商店街内は大勢の人でごった返し、台湾のグルメを味わい、文化を楽しむ一日となった。

 「台湾らしさ」を感じてもらおうと、会場には夜市の雰囲気を再現した看板やちょうちんが飾られ、台湾と和歌山のグルメを中心に30以上の店がずらり。商店街の店舗では夜市限定の特別メニューも販売された。

 毎回人気が高い小龍包や、煮込んだ豚肉をご飯にかけ、五香粉が香る「ルーロー飯」の他、台湾のかき氷「雪花氷」、タピオカミルクティーなどスイーツも充実。台湾の小学校の通学かばん、帆布のブックカバー、アクセサリー、雑貨などの販売もあった。

 商店街は開始の午前11時から大勢が詰め掛け、昼食の時間帯には長蛇の列ができたブースも見られるなど、明るいうちから大盛況。雑賀橋のイベント広場では、台湾で人気の神様で、『西遊記』などに登場する「三太子(さんたいし)」のダンスパフォーマンス、二胡の演奏などで盛り上がった。

 食べたライチの種を口から勢いよく遠くへ吹き出す「種飛ばし大会」もあり、女性、男性、小学生以下の3部門で参加者が競い、橋のたもとから中ほどまで飛ばす強者も現れた。

 終了の午後10時まで商店街は人であふれ、冷めやらぬ熱気に包まれていた。

人気の台湾グルメに列ができた

人気の台湾グルメに列ができた