情熱のフラメンコ ラ・ダンサアンダルシア

 フラメンコアカデミア「ラ・ダンサアンダルシア」の5年に一度の発表会「みんな華になれ」(主催ラ・ダンサアンダルシア、協力和歌山フラメンコ協会)が23日、和歌山市の和歌山県民文化会館小ホールで開かれ、約300人が来場し、本場スペインを感じさせる夜を楽しんだ。

 4回目を迎えた「みんな華になれ」は、初・中級クラスの1部、上級クラスの2部、スペシャルゲストによる3部で構成され、発表会の域を超えた豪華な公演となった。

 ステージ上では、カンテ(歌)やギター、パーカッションのミュージシャンによる生演奏に合わせ舞踊が繰り広げられ、舞踊自体の格好良さやギター、カンテとの三位一体で醸し出す「ドゥエンテ」と呼ばれる独特の空気感が会場を包んだ。

 1部、2部では今回が初めての発表会という生徒から、習い始めて19年目を迎える生徒らが華やかな衣装を身にまとい、それぞれが日頃の練習の成果とフラメンコへの熱い思いを存分に発揮した。また3部では、同アカデミア専属講師や、スペシャルゲストとして国内外で活躍するパコ・ドミンゲスさん、正木清香さんによる情熱的なステージが披露され観客を魅了した。

 同アカデミア代表で、同協会会長の森久美子さんは「フラメンコが織り成す空間を皆さんと共有し、いろんな方にフラメンコの良さを味わってもらえたことがうれしい。生徒の皆さんには、生演奏で踊る難しさやそれを上回る楽しさなどを経験してもらい、大変有意義な時間となった。今回の経験を今後のレッスンにどんどん生かしていってもらいたい」と思いを語った。

ステージで練習の成果を披露する生徒ら

ステージで練習の成果を披露する生徒ら