地方振興に意欲 石田総務相が和歌山市で講演

第4次安倍改造内閣で総務大臣として初入閣した石田真敏衆院議員(66)=和歌山2区=を励ます会が13日、和歌山県和歌山市のホテルアバローム紀の国で開かれ、石田氏は集まった約700人を前に講演し、地方の活力維持に向け、新たな情報通信の基盤整備などの重要性を語った。

石田氏は県議や海南市長を経て2002年の衆院和歌山2区補選で初当選し、現在7期目。「地方の現状を国政の場で訴えてきた。総務省には親しい人も多く、良かったと思う」と地方行政に関係が深い総務相への起用を歓迎した。

地方振興には災害対策、雇用の拡大が特に重要とし、災害対策については、西日本豪雨で被害が大きかった地域の多くがハザードマップと一致していたことを例に、対策すべき危険な場所はおおむね分かっており、3年間で集中投資を行うことを説明した。

雇用については、次世代移動通信システム「5G」などの基盤整備が産業の発展、雇用の拡大に大切との観点から、地方から導入を推進するため、先端技術をいち早く取り込むことを意識してほしいと呼び掛けた。

来賓の仁坂吉伸知事は「石田さんは人柄と知識を兼ね備え、志高く生きておられる方。和歌山や日本のために活躍してくださることを期待している」と述べ、武部勤元自民党幹事長や与党の国会議員、地方議員らも出席した。

辻寛後援会長は「66歳にして念願の初入閣。応援してくださる皆さまに少しはご恩返しができたかなと思う」とあいさつ。尾崎要二県議の発声で乾杯し、出席者らは食事をしながら歓談した。

講演する石田総務相

講演する石田総務相