男の子育ての魅力 イコール会議5周年講演
多様な分野の女性が集まり、和歌山を元気にしようと活動している「和歌山イコール会議」(松原敏美代表)の設立5周年記念特別事業「~いいこといっぱい!!魅力がいっぱい!!~男の子育てのヒミツ?」が11月11日午後1時半から4時まで、和歌山県和歌山市美園町の県JA会館11階で開かれる。男性の家事・育児参加に関する講演やトークセッション、活動報告などがある。
同会議は「地域づくり」「防災」「働き方」「子育て・介護環境」「暴力防止」「多様な生き方応援」の6部会があり、女性を取り巻く問題の解決を目指し、活動している。
今回の記念事業は男性の家事・子育て参加がテーマ。国の社会生活基本調査(2016年)によると、6歳未満の子を持つ夫の一日当たりの家事関連時間は、全国平均83分に対し県はワースト1位の57分という現状がある。家事関連時間のうち育児時間については、県は34分で全国36位。11年の前回調査のワースト1位からは脱却したものの、依然として全国平均49分を大きく下回っている。
イコール会議事務局によると、この現状を少しでも変えようと今回のテーマを設定。男性に「育児に参加して」と叫んでも効果は少ないと考え、子育て参加のメリットを伝える機会にしようと、講演やトークのキャストは全て男性とし、本音で話し合える場を目指している。
プログラムは、松原代表の開会あいさつ、イコール会議会員の活動報告などに続き、1時50分から内閣府子ども・子育て本部参事官補佐(少子化対策担当)の手島誠さんによる講演「少子化の現状と男性の家事・育児参画について」。2時10分から基調講演として、県出身で東京学芸大学副学長の松田恵示さんが「子どもの遊びから考える男の子育て」のテーマで話す。3時からの「トーク&トーク」は、松田さんをコーディネーターに、木下幾晴さん(南和歌山医療センター医師)、三木保人さん(三木理研工業㈱取締役)、宮崎久さん(和歌山市子ども未来部長)の3人が、子育てに関わって良かったこと(ハッピーライフ)や働き方などについて語り合う。
また、イコール会議が作成している働く女性応援リーフレット「おせっかい先輩からのおせっかいアドバイス」のシリーズ第3弾が完成し、記念事業の日から配布される。
子育て編、介護編に続き、今回は「保活編」。働く女性が初めて子どもを預けるときに悩むことがないように、支援制度や機関の紹介、アドバイスなどを掲載している。
記念事業の参加申し込みは、メールか電話、ファクスで名前と電話番号、一時保育(1歳~未就学児)希望の場合は子どもの名前と年齢も併せてイコール会議(wec_1201@yahoo.co.jp、℡090・8481・0553、FAX073・487・3229)に連絡する。11月5日締め切り。問い合わせも同じ。