正社員化の取り組み支援 社労士の相談窓口

和歌山県は24日、非正規従業員の正社員化に取り組む企業からの相談を受け付ける「県正社員化総合相談窓口」を、和歌山市本町のWajima本町ビル3階(県再就職支援センター内)に開設した。県社会保険労務士会(清水義隆会長)が業務委託を受け、来年3月31日まで設置される。

総務省の就業構造基本調査(2017年)によると、県内の非正規雇用者数は14万1400人、非正規率は全国平均38・2%を上回る39・3%で全国15位となっている。

開設された相談窓口では、社会保険労務士の資格を持つ相談員が、非正規従業員の正社員化に向け、労働時間や賃金などの就業規則改正や活用できる助成金などについて、個別の相談、訪問などを通じて企業側に助言する。

清水会長は「和歌山県は非正規労働者の割合が高い。相談窓口の設置によって、地域の中小企業が相談しやすい環境をつくっていきたい。気軽に相談してください」と呼び掛けている。

受け付け時間は午前10時~午後5時。火土日曜、祝日、12月29日~1月3日は休み。問い合わせは「℡073・488・3445」。

11月5、12日の午後1時半から、同市北出島の県勤労福祉会館で県主催の企業向けセミナーが開かれる。正社員化の事例や法規制の現状、助成金の活用などを紹介する。終了後に個別相談会もある。

セミナーの問い合わせは県労働政策課(℡073・441・2790)。

非正規従業員の正社員化について相談が受けられる

非正規従業員の正社員化について相談が受けられる