津田出と明治初期の和歌山 市立博ホール展
和歌山市立博物館の玄関ホールで6日、ホール展示「津田出と明治初期の和歌山」が始まった。幕末から明治にかけて活躍した紀州藩士・津田出(1832~1905)の書や写真などの資料が並ぶ。25日まで。
津田出は和歌山市出身。紀州藩で徴兵制を施行し、近代的軍隊の育成を進め、綿ネルや皮革を地場産業として成長させた。西郷隆盛や大久保利通からも力量を認められ、明治新政府では陸軍少将などを歴任。貴族院議員も務めた。
資料はことし8月、古美術の㈱大西屋(紀の川市花野)の大西勝社長から博物館に寄贈されたもの。資料は41件92点で、今回はその中から約30点を展示している。
写真の他、最後の紀州藩主徳川茂承(もちつぐ)の功績をたたえた書「詠徳川中納言」や、同じく和歌山市出身の外務大臣・陸奥宗光が津田に宛てた手紙などが見られる。
入場無料。常設展は有料となる。問い合わせは同博物館(℡073・423・0003)。