「うめぇ米粉パン」 和大生ら共同開発

 和歌山大学教育学部家政総合ゼミの学生たちは、 米粉と、 練り梅を薄紙状に加工した 「梅シート」 を使ったパン 「うめぇ米粉パン」 を開発した。 4日には試食会を開き、 市民から広く意見を集めた。 今後、商品化の道も模索するという。

 新しい発想で食材を組み合わせ、 魅力ある商品を開発し、県内の地域産業を活性化しようと、 県内の大学で構成する高等教育機関コンソーシアム和歌山の 「平成23年度大学等地域貢献促進事業」 の助成を受け、 近畿大学生物理工学部、 尾道大学経済情報学部と共同研究した。 研究成果は来月3日、 和歌山大学で開かれる 「第2回感動商品開発セミナー」 で報告される。

 梅シートは、 田辺市の梅加工業㈱ウメカ食品のオリジナル商品だ。 こんにゃくを使って薄紙状に加工。 そのまま食べることもできるが、 巻きずしのノリの代わりに使うなど、 さまざまな料理に活用できるという。 今回開発したパンには、 1㌢角に切って生地に練り込んで焼き上げた。

 試食会は、 和歌山市のぶらくり丁商店街の市民交流広場 「みんなの学校」 で開かれ、 買い物客らに声を掛けて試食してもらった。 「梅の酸味が意外」 「固い」 などの意見が寄せられた。

 和歌山大学2回生の西田実加さん (20) は 「試行錯誤をしてこの形にたどり着いた。 温めると米粉のもちもち感が楽しめる。 梅シートのいろんな使い道を提案したい」と話していた。