地域盛り上げる9事業表彰 市民協働大賞

 和歌山市内で取り組まれている公益的な協働事業を表彰し、事業の発信と普及を目指す「わかやま市民協働大賞」の2018年度表彰式が19日、小人町のあいあいセンターで開かれ、9事業に表彰状が贈られ、取り組みの発表があった。

 10年に創設され、ことしで9回目。大賞が2件、優秀賞が2件、奨励賞が5件で、受賞事業は例年の3倍に増えた。

 表彰に続き、受賞者はそれぞれの取り組みをプレゼンテーション。大賞の「花と緑で温かいまちづくり」事業では、実施団体のNPO法人花いっぱい推進協議会(森川勝理事長)が、市内の歩道40カ所とJR和歌山駅前の花壇、嘉家作丁の花広場で毎月2回行う除草作業や、花が枯れるのを防ぐため水道を設置したことなどを紹介。森川理事長は「市役所も花でいっぱいになるように提案していきたい」と話した。

 人気テレビ番組「鉄腕DASH」(日本テレビ)内の企画で約1㌔㍍の流しそうめんを行った「雑賀崎巨大流しそうめん」も大賞を受賞。雑賀崎地区全域での収録のため、住民や地元漁協などの協力でそうめん台を設置したこと、山東から竹を運搬してもらったことなど、他地域とも協力して長期間の準備にあたったことを発表した。

 本年度の受賞事業は次の通り。

 【大賞】花と緑で温かいまちづくり▽雑賀崎巨大流しそうめん

 【優秀賞】市駅〝グリーングリーン〟プロジェクト~市駅前通りを緑と憩いの広場にする社会実験~▽今福地区の防災対策をはじめとするまちづくりの推進

 【奨励賞】セクシュアルマイノリティ(性的少数者)に関する支援事業▽ほんまちおもちゃ病院の開催▽若者が働きたいと思える街づくり事業▽向之芝公園清掃ボランティア活動▽アイフェスタin和歌山

大賞「花と緑で温かいまちづくり」について発表する森川理事長

大賞「花と緑で温かいまちづくり」について発表する森川理事長