年度内完成へ工事進捗公開 和歌山南SIC
2018年度内の開通を目指し、和歌山県和歌山市森小手穂に建設中の和歌山南スマートインターチェンジ(SIC)の見学会が20日、現地であり、報道陣に進捗(しんちょく)状況が公開された。
NEXCO西日本関西支社が建設を進める同ICは、和歌山ICと海南東IC間に設置。阪和自動車道へと直結し、運用形態は全車種、24時間通行、ETC搭載車のみ利用可能となる。県が整備を進める県道和歌山橋本線(都市計画道路南港山東線)と接続し、計画交通量は一日に7900台(2030年推計)を計画。事業費は約47億円。
開通すれば、和歌山ICからの交通転換により同IC周辺の混雑が緩和され、観光拠点や工業団地などへのアクセスが向上。また災害時には、和歌山市から海南市間の被災地や防災拠点へ迅速な応急復旧活動が可能となり、和歌山市の人口の約1割にあたる約3万5000人の救助・救援ルートとして活用が期待される。
工事担当者によると、13年6月に事業許可を得て、同7月に工事着手。これまでにランプ部切土や
橋面工の施工など、約9割の土工工事が完了した。舗装、標識、施設工事は契約を済ませ、料金所付近の工事も進めている。
この他、21年12月の開通を目指す湯浅御坊道路(19・4㌔)4車線化事業の公開もあり、現地で進捗状況などが説明された。
和歌山工事事務所の大塚研二所長は「和歌山南SICに対する期待は大きい。台風の影響などで進捗は多少遅れているが、年度中に完成させたい」と話していた。