最後の連休は県都で 知事選ラストスパート
任期満了に伴う知事選の投開票が25日に迫っている。4選を目指す現職・仁坂吉伸候補(68)=無所属、自民、国民民主、公明、社民の各党県組織推薦=と、「市民オンブズマンわかやま」事務局長の新人・畑中正好候補(66)=無所属、共産推薦=の2人は、人口減少問題や経済振興など県の課題で舌戦を繰り広げ、ラストスパートをかけている。選挙戦最後の2日間は連休となり、両陣営とも大票田の県都・和歌山市で活動し、最後の「お願い」に奔走する。
17日間に及ぶ戦いもいよいよ大詰めを迎えた。和歌山県内全域を選挙カーで巡ってきた両候補が、連休の舞台に和歌山市を選ぶ。今夏の市長選では投票率31・56%と低調だった県都で、当選を目指し最後の追い込みに出る。
仁坂候補の陣営幹部は「名前を繰り返し知ってもらい、市民に候補者をアピールする」と話す。23日は午後に女性部などが主催する個人演説会を2度開き、24日は一日かけて選挙カーで市内を巡回。有功地区での街頭演説や同日開催のイベントにも顔を出す予定だという。「最後は人口の多い和歌山市で、投票参加を呼び掛ける。何とか投票率を上げたい」と力を込める。
畑中候補の陣営幹部は「労働者が多い和歌山市で最低賃金問題などを訴えていく」と話す。17日に県内一巡を終えると、地元の田辺市や紀北筋の橋本市、紀の川市などを巡回。連休は選挙カーで和歌山市内全域を細かく巡り、スーパーや主要交差点、駅前を中心にこれまで以上の一日約20カ所で街頭演説をこなす。幹部は「数を増やし、最後まで有権者に政策を届けたい」。