中学生の人権尊重作文発表 海南西部地区

2018年度海南市西部地区人権尊重作文発表会が4日、日方の市立海南中学校(南川恭範校長)で開かれ、同校と第三中の生徒代表6人が、自身の体験や学習を基に考察した作文を発表。会場では約200人の生徒が耳を傾け、人権尊重の意識を深めた。

市人権尊重推進協議会、市教育委員会、市人権教育研究会が主催で60回目。

2校の各学年から2人ずつ選出された代表の生徒は、思いやりや人と人とのつながりの大切さなど、それぞれのテーマについてしっかりとした口調で作文を発表。「言葉は人権を侵害するのではなく守るために使いたい」との思いや、「文化の違いを認識せず諸外国の習慣を批判するべきではない」などの主張を堂々と語った。

南川校長は「どの作文も日常や学習の中から人権について真剣に考えられており良かった。会場の皆も聞いて感じたことを、これからもずっと心にとどめておいてほしい」と講評。同協議会の有本勝則会長は「発表会をきっかけに、生徒の皆さんが毎日をさらに明るく元気に過ごしてもらえたらうれしい」とあいさつした。

発表した代表の生徒と作文のテーマは次の通り。

〔海南中〕1年=中尾葉生奈「皆で支えあう事の大切さ」▽2年=中原明音「人と人の繋がり」▽3年=吉田風夏「一人一人の人権」

〔第三中〕1年=嶋本葉月「言葉の魔法」▽2年=田廣佳吾「陰の支え」▽3年=森沙耶「思いやりの心と命の尊さ」

人権作文を発表する代表の生徒

人権作文を発表する代表の生徒