豪留学生がやって来た 岩出小で交流授業

和歌山県岩出市高塚の県立那賀高校に短期留学しているオーストラリアの高校1、2年生が14日、清水の市立岩出小学校を訪れ、子どもたちとドッジボールや日本の伝統的な遊び、給食などを通じて交流を深めた。

訪れたのは那賀高と1992年に姉妹校提携しているクリスチャンカレッジの生徒34人。7日から那賀高に短期留学し、20日までの2週間、授業への参加やホームステイなどを通じて日本の文化を学んでいる。

3年生の児童と留学生はドッジボールで対戦。留学生の男子は下手投げ、その他の皆は上手投げのルールで行い、試合は白熱した展開に。留学生はボールを持った選手が3年生に向かって投げると思わせてボールを後ろにパスし、パスを受けた生徒が下手から低い伸びのあるボールを投げるなど、高度な技術も披露し、3年生はびっくり。それでも、上手から高校生に引けを取らない速球を投げ込むなどし、留学生を驚かせていた。

5年生は、あやとりやけん玉、羽根つきなど日本の伝統的な遊びで留学生と交流。あやとりでは、糸の張り方や指の動かし方などが難しくて苦戦する留学生に、5年生が鮮やかな手本を見せて笑顔が広がった。

遊びの後は、それぞれの教室で一緒に給食。この日は、ご飯に大根のそぼろ煮、ホウレンソウのじゃこ和えなどの和食メニューで、留学生と児童は、おいしく食べながら、お互いの家族のことや趣味、好きな科目などを質問し合い、和やかに交流した。

留学生とあやとりや羽根つきを楽しんだ5年生の田中涼さん(10)は「少し緊張したけれど一緒に楽しく遊べて良かったです。好きなスポーツは何かなどについて、いろいろ話しました」と笑顔だった。

あやとりを楽しむ留学生と5年生

あやとりを楽しむ留学生と5年生