一人も置き去りにしない教育 副文科相として県内の公務も

第197臨時国会は、今月10日、閉幕いたしました。今国会では、災害被災地の復旧・復興を進める2018年度第1次補正予算や、経済と暮らしを守る重要な法改正が実現しました。
第1次補正予算には、学校のブロック塀の危険除去や全小中学校の普通教室へのエアコン設置に必要な予算も盛り込まれ、学校のブロック塀対策につきましては、今年の夏に各地域で公明党が進めた緊急点検が全国的な対応につながりました。
この西日本豪雨や大阪府北部、北海道の地震の復旧費など9356億円を盛り込んだ第1次補正予算が衆議院本会議で採決が行われ全会一致で可決し、参議院に送られたのが11月2日金曜日でした。この日の夜に大阪で私の「未来のための交流会」を開催させていただき、和歌山からも大勢の皆さまがご参加くださいました。本会議での採決終了後、飛行機に飛び乗り、会場に着いたのは会の終了時刻が過ぎておりましたが、たくさんの皆さんがお待ちいただいていたときのうれしさは忘れることはできません。
10月2日に発足した第4次安倍改造内閣におきまして、文部科学副大臣兼(東京オリンピック・パラリンピック競技大会・ラグビーワールドカップ担当)内閣府副大臣の任を担わせていただきました。日々全力でその重責と格闘する毎日です。就任して約2カ月、公務として22件の各種行事、8カ所の視察、そのうち和歌山では4件の行事に出席させていただきました。ひとつは「世界津波の日2018高校生サミットin和歌山~稲むらの火発祥の地で濱口梧陵の精神を共に学ぶ~」の前夜のレセプションと総会。ここには、世界49カ国487人の高校生が参加され、「防災分野における将来のリーダーを育成するとともに、防災意識を世界に広げていく」素晴らしい機会となりました。またこの世界津波の日高校生サミット和歌山で議長を務めてくれた2人の高校生が後日、副大臣室に訪問してくださり、意見交換、そして素晴らしい夢等々を語ってくれました。
他には、和歌山県立和歌山盲学校と和歌山県立和歌山ろう学校の創立100周年の記念式典です。盲学校の式典で坂口勝弘校長先生がおっしゃられていましたが、1918年(大正7年)に和歌山盲唖学校が設立された時の関係者の方々は「狂喜乱舞せんばかり」だったと述懐されていたそうです。また、ろう学校の式典の際には県民文化会館の展示室に生徒の皆さんの素晴らしい作品が展示されていて、一人一人を大切にした教育に感謝でいっぱいになりました。都道府県に盲学校及びろう唖学校の設置を義務づけた政令が公布されたのが大正12年であることからも、和歌山では全国的にも早い段階から視覚障がい教育が公教育としてその実践をなされてきたことの証しといえるでしょう。
先月末に4選を果たした仁坂吉伸知事が東京に公明党の山口那津男代表、斉藤鉄夫幹事長をお訪ねいただいた際に、私も同席させていただきました。
私も仁坂知事と共に、和歌山のさらなる発展に向け、防災・減災に向けたインフラ整備や観光・文化・スポーツの振興、そして家庭の経済的状況や障がいの有無などに左右されず、一人ひとりの個性を生かす「一人も置き去りにしない教育」の実現のために全力を注いでまいります。