自覚と感謝を胸に 県内各地で新成人が誓い
和歌山県内各地で13、14日、新成人の門出を祝う式典が行われた。本紙エリアでも実施済みの和歌山市を除く紀の川市、岩出市、海南市、紀美野町の3市1町が晴れの日を迎え、各会場ではスーツや振り袖姿の新成人が首長らから激励の言葉を受け、自覚と感謝を胸に笑顔いっぱいに大人の第一歩を踏み出した。
〔紀の川市〕13日、粉河ふるさとセンターで開かれ、新成人713人(男375人、女338人)のうち514人が出席した。
新成人で構成する実行委員会の小林稔委員長は「5年、10年先に何をしたいか考え、失敗しても成長するチャンスと考えることが大切」とあいさつし、新成人代表の児玉淳希さんが「成人としての自覚を持ち、自分のため、人のために精いっぱい努力していきたい」と話した。
中学時代の教員らがビデオメッセージを贈り、「懐かしい」「うれしい」などの声が上がった。
〔岩出市〕14日に市民総合体育館で開かれ、新成人699人(男336人、女363人)のうち490人(男235人、女255人)が出席した。中芝正幸市長は「20歳は権利と義務を得る人生の大きな節目。精神的に大きく飛躍するきっかけにしてほしい」と式辞。来賓の祝辞や恩師の紹介が行われた。
新成人代表の藤平愛弓さんは「岩出市民としての自覚を持ち、感謝の気持ちを胸に力強く歩んでいきます」と決意。式典後は3組の芸人によるライブがあり、新成人は大笑いで楽しんでいた。
〔海南市〕13日に507人(男264人、女243人)を対象に市民交流センターで「成人を祝う会」として開かれた。
神出政巳市長は「故郷がより住みやすいまちになるよう、若さあふれる行動力を発揮してほしい」とあいさつ。元市長の石田真敏総務大臣も駆け付け「未知なる革新的な時代で生きるのは大変でもあるが、生き生きと素晴らしい人生を歩んでほしい」と激励した。
新成人を代表して藤田夢さんと東野翔太さんが「向上心を持って進みたい」と決意を話した。
〔紀美野町〕13日に町文化センターで行われ、77人(男41人、女36人)が仲間入り。式典には68人(男37人、女31人)が出席した。
寺本光嘉町長は「新元号に変わる節目の年に成人式を迎えられることは意義深い」と平成最後の成人式を強調。「雑草魂を胸に自分の夢に向かって歩んでください」とエールを贈った。新成人を代表し田咲良さんが「人と人とのつながりを大切にして目標に向かって全力で努力すること、人への感謝を忘れないことを胸に、社会に貢献していきたい」と述べた。