記憶に残る郷土作家20人 ビュッフェ新春展
和歌山県海南市大野中の画廊ビュッフェファイヴ(堀内俊延代表取締役)で27日まで、「新春和歌山にかかわる作家たち展」が開かれている。
郷土を代表する洋画家、川口軌外をはじめ原勝四郎、保田龍門などの油彩、木下克己、橘喜久雄などの水彩画、日高昌克の墨画、村井正誠の版画、齋田武夫のパステルなど、和歌山と関わりがあり、人々の記憶に残る作家20人の、希少な作品約40点が展示されている。
特に貴重なのは、軌外作の小額「静物(花)」(1930年)。板に描かれ、創作エネルギーにあふれた内容の深い作品に仕上げられている。また、木下の「加太の港」は、ラフなタッチで描かれた風景画で、ファンにとって心魅かれる一枚。
堀内社長は「特別展をきっかけに作家への注目度が変化したり、作品がファンや美術愛好家の元へ動いたりして、新たなつながりが結ばれたりしています」と話し、多くの来場を呼び掛けている。
午前10時から午後6時(最終日は5時)まで。水曜休廊。問い合わせは同画廊(℡073・482・1994)。