新会長に廣谷氏 和歌山弁護士会19年度役員
和歌山弁護士会の2019年度新役員選挙が22日に締め切られ、新会長に廣谷行敏氏(59)が無投票で選出された。副会長は山岡大、西直哉、沖本易子の3氏。新役員の任期は4月1日から来年3月31日まで。
廣谷氏は和歌山市出身、早稲田大学法学部卒。同会では子どもの権利委員会委員長や日本司法支援センター対策委員会委員長、常議員(05、11、18年度)、副会長(06、09年度)などを歴任した。
新役員は22日、和歌山弁護士会館で記者会見。廣谷氏は基本的人権の尊重と社会正義の実現という弁護士の使命にふれ、「日本弁護士会などと連携しながら、個々の弁護士会員による法律相談業務や事件処理が円滑に行われるように環境を整備していきたい」と抱負を述べた。
憲法改正については、できる限り会員の声に耳を傾け、執行部の活動に意見を反映させるという現体制の方針を踏襲する考えを示し、「憲法が改正に関する規定を設けている以上、国民が憲法改正に関して理解をする必要があることは共通の認識。まずは国民が憲法問題に関する十分な知識を得るための活動を行うことが、弁護士会の活動として大切と考えている」と話した。
主な取り組みとして、法律相談がしやすい司法アクセスの充実、弁護士が話し合いにより簡易に紛争を解決する手段であるADRの充実、大災害に備えて被災者支援のための他機関との協力体制の整備などを掲げた。
同会の22日時点の会員数は144人(和歌山市内124人、市外20人)。