芸能やトークで魅力発信 たからものPJ
日本遺産「絶景の宝庫 和歌の浦」を国内外に発信するため、文化庁と日本芸能実演家団体協議会が主催する東京2020公認文化オリンピアード「ニッポンたからものプロジェクト―日本遺産×Live Art―」が27日、和歌山県和歌山市の和歌の浦アート・キューブで開かれ、歌手のGAKU―MCさんの進行で、トークや古典芸能の発表、ライブなどを約200人が楽しんだ。
「うた」や「言葉」をキーワードに、和歌の聖地であり和歌の浦日本の「たからもの」として体感してもらうイベント。近畿大学名誉教授の村瀬憲夫さんと和歌山大学特任准教授の吉村旭輝さんは「絶景の宝庫 和歌の浦」をテーマに、和歌の浦の歴史や、この地で詠まれた和歌の意味、情景、伝えられてきた文化などの魅力を話した。
紀州東照宮の祭礼「和歌祭」の行列の芸能から御船歌と母衣が演じられ、柳亭左龍さんは落語を披露。日本舞踊の花ノ本寿さんが和歌の浦をモチーフに振り付けをした「和歌の浦幻想」では、筝や尺八の音色が響く中、旅人が和歌の浦を訪れ幻想に引き込まれていく様子などを繊細に表現した。
GAKU―MCさんは進行の他、ライブも行い、「昨日のNo,明日のYes」を歌って会場を盛り上げた。
参加した同市の30代女性は「とても楽しかった。和歌の浦のことをいろいろと知ることができ、伝統芸能を見ることができて良かった。和歌祭にも来てみたい」と笑顔だった。