フラッグ来県を歓迎 2020年東京五輪・パラ

全国を巡回している2020年東京オリンピック・パラリンピックのフラッグが3日、県に到着。和歌山県和歌山市の県民文化会館大ホールで歓迎イベントが開かれ、フラッグツアーアンバサダーで岩出市出身の元体操日本代表、田中理恵さんとスペシャルアンバサダーのTOKIO松岡昌宏さんがフラッグを手に登場し、会場の1000人に両大会の盛り上げを呼び掛けた。

日本を挙げて両大会への機運を高めようと、東京都や東京2020組織委員会などが主催し、16年10月から全国を巡回している。

県警音楽隊による歓迎コンサートに続き、田中さんがオリンピックの、松岡さんがパラリンピックのフラッグを持って入場。舞台で大きくフラッグをはためかせ、田中さんは仁坂吉伸知事に、松岡さんは藤山将材県議会議長にフラッグを引き継いだ。

壇上には未来のアスリートとして活躍が期待される県ゴールデンキッズの梅本育実さん(八幡小6年)、大久保玲斗さん(浜宮小5年)、石方開城さん(内原小4年)、若竹莉暉さん(太田小6年)、宮西心花さん(あやの台小5年)、柿原更(西和佐小4年)の6人も登場し、仁坂知事、藤山議長からフラッグを受け取った。

松岡さんは「東京はオリンピックで盛り上がり、その後には、大阪の万博もある。2020年、そしてその後、日本がもっと明るくなっていけるように少しでもお手伝いできればと思っています」、田中さんは「私自身オリンピックを経験し、最高にキラキラしていて素晴らしい場所です。次は支える側として、和歌山県の皆さまと、最高のオリンピック・パラリンピックを盛り上げていきたい」とあいさつ。仁坂知事も「56年ぶりのオリンピックに胸をときめかせて、みんなで祝い、この和歌山から盛り上げたい」と呼び掛けた。

松岡さんと田中さんによるトークショーもあり、田中さんは体操競技の魅力や、兄の和仁さん、弟の佑典さんと3人そろって出場した12年ロンドン大会の経験などを語った。

和歌山市高松から参加し、空手をしているという和歌山大学付属小学校1年の打越愛さん(7)は「体操のこととか、いろいろ話が聞けて楽しかった。自分も頑張ろうと思った」と話していた。

両大会のフラッグは3月2日まで県内各地で巡回展示される。本紙エリアの日程と展示場所は次の通り。

海南市=22~23日午前8時半~午後5時15分(市役所本庁舎1階正面玄関ロビー)▽和歌山市=24~25日午前9時~午後5時(市役所1階ロビー)▽紀の川市=26~27日午前8時45分~午後5時半(市役所1階ロビー)

歓迎イベントで笑顔を見せる(前列左から)仁坂知事、田中さん、松岡さん、藤山議長

歓迎イベントで笑顔を見せる(前列左から)仁坂知事、田中さん、松岡さん、藤山議長