子どもの安全を最優先 県警と児相が訓練
児童虐待に適切に対応するため、和歌山県警と児童相談所は7日、実践的合同訓練を和歌山市木ノ本の県警察学校で行い、関係機関との連携を強化した。
訓練は2013年から行い、今回が8回目。県子ども・女性・障害者相談センター(中央児童相談所)や県紀南児童相談所、県子ども未来課、県警少年課、同校入校中の専科生約60人が参加した。
県警本部の黒井孝行少年課長は「子どもの安全を確保し、適切な保護をするためには、関係機関がそれぞれの専門性を発揮し対処することが重要。児童の安全確保を最優先とした対応をお願いしたい」と呼び掛けた。
訓練は同校内の模擬家屋で、同センターの職員を中心にロールプレイング形式で実施。児童虐待が疑われる家庭に対し、同センター職員と援助要請を受けた警察官が子どもの安全確認・確保を行うために訪問し、「立入調査」、強制力のある「臨検・捜索」の2通りを実施し、連携を確認した。
同センターの市川雅章所長は「子どもの安全が第一。全ての児童相談所の職員が訓練をすることが、いざというときに役立つ」、同センターの男性職員(37)は「こうした訓練の機会は少ないが、チームで連携して助け合いながら取り組み、今後の課題が分かったので良かった」と話していた。