日帰り、総数が過去最高 年末年始の観光客

昨年末からことしの年始(12月30日~1月3日)の和歌山県内主要観光地7カ所への観光客数は、日帰り客が129万480人(前年度比2・9%増)、総数は139万4050人(同2・7%増)となり、1991年度に調査を開始して以来いずれも最高の数値を記録したことが、県のまとめで分かった。宿泊客数は10万3570人(同0・1%増)と微増した。

県観光振興課によると、日帰り客数は6カ所で前年度より増加した。特に田辺市本宮町は熊野本宮大社御創建2050年記念事業や世界遺産登録15周年を記念した限定記念御朱印帳の配布が影響したと分析。また白浜町ではアドベンチャーワールドや羽田―南紀白浜線の航空機が全便大型化されたことで増加につながったと見ている。

宿泊客数は、宿泊施設のリニューアル工事などにより3地域で収容人員が減少。そうした中、昨年4月、大型宿泊施設が串本町にオープンし、宿泊客数が大幅に増加したことが全体の増加にも影響したとしている。

和歌山市では2年目の開催となるイルミネーションイベント「フェスタ・ルーチェ」の定着や昨年7月に和歌浦地区に宿泊施設がオープンしたことなどが影響し、宿泊、日帰り客数ともに増加。日帰り客数と総数は調査開始以来、最高の数値を記録した。

7カ所の客数は次の通り(宿泊、日帰り、総数の順、かっこ内は前年度比)。 【和歌山市】1万3200人(101・5%)▽59万4700人(101・7%)▽60万7900人(101・7%) 【高野町】1020人(103・0%)▽1万7580人(104・0%)▽1万8600人(104・0%)

【田辺市龍神村】1240人(103・3%)▽1万3780人(91・9%)▽1万5020人(92・7%)

【田辺市本宮町】3950人(94・0%)▽46万6000人(105・9%)▽46万9950人(105・7%)

【白浜町】6万4300人(99・5%)▽1万3900人(105・3%)▽7万8200人(100・5%)

【那智勝浦町】1万1700人(79・6%)▽15万2200人(100・1%)▽16万3900人(98・3%)

【串本町】8160人(170・0%)▽3万2320人(102・3%)▽4万480人(111・2%)

総数、日帰り客、宿泊客の推移

総数、日帰り客、宿泊客の推移