爽やか「みかんバウム」参戦 神戸の博覧会
社会福祉法人一峰会(山添高道代表)が運営するバウムクーヘン専門工房「おかし工房sawa」(和歌山県海南市野上新)の商品が、28日から3月6日まで、神戸そごうで開かれる「バウムクーヘン博覧会」に出品される。大手洋菓子店も出品し、全国の“バウムファン”が注目するイベントに、和歌山らしさにあふれた「手むき有田みかんバウムクーヘン」が参戦する。
同工房は障害のある人が通う福祉事業所。「手むき有田みかんバウムクーヘン」は約5年前に開発した商品で、一粒一粒の果実の薄皮を、白い筋が残らないよう手作業で丁寧に取り除き、濃縮した果汁を使用。手間はかかるが、外皮や筋の雑味が混ざらず、爽やかな果実の風味が生かせるよう工夫した。黄身の色が濃い「紀州うめたまご」を使用していることもあり、見た目にも美しいオレンジ色に仕上がっている。
同イベントで特に人気が高いのが全国47都道府県の商品を食べ比べることができる「バウムクーヘンBAR47」。“みかんバウム”は、1月に行われたネット上の事前投票ですでに、食べたいランキング第1位を獲得するほど注目されている。
同工房の関係者が昨年のイベントを視察したところ、最長で2時間待ちとなるほどの盛況ぶりだった。出品を目指してイベント主催者に掛け合ったところ「おいしくて、和歌山の特徴が分かりやすい」と高く評価され、ことしの参加に至った。
同工房の拔井友希所長は「とてもジューシーな風味に仕上がったのは、細やかな作業の手間を惜しまず作っているからです。晴れやかな舞台に商品が並ぶことは、事業所職員の励みにもなります」と話している。
販売コーナーでは、2015年の「スウィーツ甲子園」で優勝を飾り県産品5種類を活用した「紀州五色バウム」も販売される。
みかんバウムは660円(税別)、五色バウムは1200円(同)。
同商品の近隣の販売場所は、紀の川サービスエリア上り・下り▽黒潮市場マリーナシティ、和歌山駅店▽近鉄百貨店▽海南駅▽ホテルアバローム紀の国▽よってって貴志川・岩出・狐島▽花山温泉――など。
問い合わせは同事業所(℡073・485・2890)。