和歌浦ツアー提案 雑賀小6年が研究発表
和歌山市立博物館(和歌山県和歌山市湊本町)で実施中の日本遺産「絶景の宝庫和歌の浦」パネル展の関連企画として8日、市立雑賀小学校(西浜、市川圭造校長)の6年生が研究発表会を行った。
6年1組の32人は昨年9月から和歌浦について学習を重ねてきた。和歌浦を数回見学に訪れ、地域の人から話を聞き、和歌浦小学校の児童と一緒に蓬莱(ほうらい)岩で清掃活動を行うなど、一層学習を深めていった。修学旅行先の奈良・京都では観光客に和歌浦についてインタビューし、和歌浦の知名度が低いことを知り、和歌浦を盛り上げPRするための取り組みを考えた。
児童は尾花正啓市長や市議会の松井紀博議長、近藤荘館長や保護者らを前に和歌浦のPRプランを発表。観光用のツアーパンフレットや地元の人に和歌浦の「だめなところ」に興味を持ってもらうツアープラン、児童それぞれが好きな風景を描き、和歌を添えた「新和歌浦十景」など和歌浦を盛り上げるプランを提案した。
パンフレットは子どもも大人も読みやすいように、十景は子どもも見て楽しい風景を選ぶなど多くの人に興味をもってもらうための工夫も発表した。
発表を終えた村垣妃華子さん(12)は「修学旅行では外国人にも英語で和歌浦のことを聞いた。9月に始めた勉強がこんなに大きな発表会になった」、小原生楽(きらり)さん(12)は「実際に見る方が勉強になった。身近な地域の歴史を知ることができた」と学習を振り返った。
パネル展は31日まで。6年生の発表史料は24日まで同館エントランスに掲示される。