市高が8強一番乗り 52年ぶり準々決勝へ

同日行われた2回戦の第1試合では、市立和歌山が高松商(香川)を6―2で下し、1967年の第39回大会で前身の市和歌山商が8強入りして以来、52年ぶりに準々決勝へ進んだ。序盤に長打攻勢で主導権を握り前半で6点を奪うと、今大会初先発の柏山から岩本につなぐ投手リレーで終盤の相手の反撃をかわした。市高は8強一番乗り。準々決勝は9日目の31日第1試合を予定し、星陵(石川)―習志野(千葉)の勝者と対戦する。

高松商 0 0 0 0 0 2 0 0 0 2
市和歌山 1 2 0 3 0 0 0 0 X 6

〔高〕中塚、香川―新居〔市〕柏山、岩本―米田▽本塁打=緒方(市)▽3塁打=米田(市)▽2塁打=壱岐(市)

市高は1回裏、2死から3番の緒方が左中間に本塁打をたたき込み、1点を先制。2回裏は2死1、2塁から9番の壱岐が中越え適時2塁打を放ち2点を加えた。4回には相手投手の暴投などで3点を加え、高松商を突き放した。

先発した柏山は130㌔台中盤の直球で相手打線を詰まらせ、6回途中まで2失点の粘り強い投球。救援した岩本はピンチを併殺でしのぐと、打たせて取る投球で相手打線を無失点に抑えた。9回は2死満塁とされたが、最後の打者を中飛に打ち取った。

半田真一監督は「柏山は練習から状態が良く、きょうも粘り強く投げてくれた。打線も強引な振りが少なく、中堅を中心に打ち返してくれた。次につながるゲームだ」と声を弾ませ、今大会初先発で3打点を挙げた壱岐は「今朝先発を告げられ、朝食を食べられないほど緊張したが結果を出せてよかった。きょうの勝利は通過点。決勝で智弁とやりたい」と話していた。

8強を決めアルプスへ駆け出す選手ら

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