混戦の海南・海草 紀の川市は無投票当選へ

和歌山県議選が告示された29日、海南市・海草郡(定数3)、岩出市(2)、紀の川市(3)の3選挙区でも支持を訴える各候補の戦いがスタート。紀の川市は予想された3人以外に立候補の動きはなく、前回に続き無投票で3議席が決まる見通しとなっている。

ある新人候補は出陣式のあいさつで、若い世代が地域を引っ張ることの大切さを強調し、「誰かが前に出て故郷のことを真剣に考えなければならない」と述べ、「皆さんの大きな力を私に託してほしい」と支持を訴えた。

【海南市・海草郡】
立候補したのは届け出順に、自民現職の尾崎要二(66)、無所属新人の中西徹(46)、自民現職の藤山将材(43)、共産新人の河野敬二(69)の4候補。

現在の選挙区になって過去3回はいずれも自民2、共産1で議席を分け合ってきたが、海南市議4期連続トップ当選の中西候補の転戦により、構図が一変。尾崎、藤山両候補と中西候補は重なる支持層が多い上、新人の河野候補も引退する現職から支持層を引き継ぐタイミングにあたるため、票を奪い合う混戦が予想される。

【岩出市】
届け出順に、国民民主新人の坂田隆徳(39)、無所属新人の内海洋一(60)、自民現職の川畑哲哉(41)、自民新人の北山慎一(44)の4候補が出馬。自民系が2議席を独占してきた状況に風穴を開けようと、野党系の新人2候補が挑む構図となった。

内海候補は自由党県連代表だが、野党結集を目指して無所属での挑戦。自由、社民両党の支援を受けるが、国政では自由と連携を深めている国民民主の坂田候補に対抗する形になり、野党分裂の選挙となっている。

【紀の川市】
自民現職の山田正彦(77)、岸本健(48)、共産新人の杉山俊雄(68)の3候補が立候補し、無投票となる見込み。共産は同選挙区で初めて議席を獲得することになる。

【各候補の選挙事務所】

【海南市・海草郡】
尾崎要二候補=海南市井田156の1(℡073・483・1051)
中西徹候補=海南市下津町上157の3(℡090・6975・8749)
藤山将材候補=海南市重根360の1(℡073・487・1125)
河野敬二候補=海南市名高476メゾンベル名高(℡073・486・3884)

【岩出市】
坂田隆徳候補=西安上93の6(℡0736・69・5570)
内海洋一候補=水栖4の5(℡090・7757・1959)
川畑哲哉候補=備前40の3プチ・ツールアルファU(℡0736・67・8741)
北山慎一候補=北大池74の7(℡0736・79・3488)

【紀の川市】
山田正彦候補=貴志川町前田86の1(℡0736・64・8616)
岸本健候補=粉河773の6(℡0736・73・8899)
杉山俊雄候補=嶋127の1(℡0736・67・8633)

選挙カーで事務所を出発する候補(海南市・海草郡選挙区)

選挙カーで事務所を出発する候補(海南市・海草郡選挙区)