加太の魚介味わって カフェ・セレーノ開店
和歌山県和歌山市加太に地域交流と情報発信のカフェ「SERENO seafood&cafe(セレーノ・シーフード アンド カフェ)」が1日にグランドオープン。3月26日にはセレモニーが行われた。
昨年同地域に開設した「東京大学生産技術研究所 川添研究室 加太分室 地域ラボ」の斜め向かいにオープン。地元の加太まちづくり㈱が設置。築約100年の古民家を活用し、同研究所の川添善行准教授の設計で木造部分を補強。土間のようなゆったりした空間をイメージした。同社からの依頼に応え、加太出身の西川晴麗(せいら)さんが家族と共にカフェを運営し、住民や観光客の情報交流の場を目指す。
メニューには、晴麗さんの父で漁師の加美誠さんや地元の漁師が取ったタイやワカメなど海の幸をたっぷり使用。さまざまな魚をさまざまな調理法で味わう数量限定の刺身定食や、友ヶ島、海に行く人向けのテイクアウトも充実。漁獲状況や季節によって使う食材も変わる。
セレモニーでは生産技術研究所の岸利治所長と加太まちづくり㈱の尾家賢司代表、尾花正啓市長らがテープカットを行った。
生まれ育った地元に店を開くという夢をかなえた西川さんは「魚を食べる機会が減った人に魚を楽しんでもらい、少しでも『加太にまた来たいな』と思ってもらえる人が増えるようにしていきたい」と思いを語った。
カフェは午前11時半から午後5時まで。夏の営業時間は変更あり。水曜定休。情報はインスタグラムで発信する。