赤色のベビー誕生 めでたいでんしゃ新車両
南海電鉄加太線に観光列車「めでたいでんしゃ」の3編成目が登場し、3月31日に南海和歌山市駅で出発式が行われた。めでたいでんしゃは同社と加太・磯の浦の観光協会による「加太さかな線プロジェクト」の観光列車。昨年11月に加太駅で〝結婚式〟を挙げためでたいでんしゃピンクの「さち」と青色の「かい」の子どもという設定。駅には多くの鉄道ファンや市民らが集まり、出発を祝った。
車体は両親と同じタイを想起させるうろこ柄に、縁起物に用いられる赤色で塗装。内装には縁起物がちりばめられ、縁結びの恋人シートも設置。
南海電鉄㈱鉄道営業本部の梶谷知志副本部長は「現在は全国、海外の人にもめでたいでんしゃに乗ってもらっている。赤色の赤ちゃんにはいろいろな御利益を仕掛け、電車に乗る楽しみをたくさん詰めたので、乗った皆さんに御利益を授かってもらいたい」とあいさつ。
出発式ではテープカットの後、萩原実穂さんと実織さん親子からコウノトリが描かれた記念ヘッドマークが贈られた。
到着した真っ赤なめでたいでんしゃには待ち構えていた多くの人が乗車し、和歌山市駅の矢田英之駅長の合図で来場者がフラッグを振りながら電車を見送った。
その後加太駅では「さち」と「かい」が赤ちゃん列車を迎え、沿線の小学校児童の合唱やくす玉で到着を祝った。
ヘッドマークは赤ちゃん列車の名前が決まる夏ごろまで飾る予定。