リズミカルな楕円 ビュッフェで湯川雅紀展
海南市大野中の画廊ビュッフェファイヴ(堀内俊延社長)で7日まで、企画展「湯川雅紀新作展」が開かれている。いくつもの円の組み合わせから生まれるさまざまな形と色彩が楽しい空間を演出し、リズミカルな世界が楽しめる。
湯川さん(52)は、同市出身。和歌山大学や、大阪教育大学大学院、ドイツの美術大学で学び、約10年にわたるドイツでの活動を経て2010年に帰国。現在は関西福祉科学大学教育学部幼小教員養成課程で准教授を務めている。
「抽象画だが、自然界から形を切り取り、生き物の構造を単純化するようなイメージで描く」と湯川さん。色彩への関心はそれほど高くはなかったが、黒とオレンジ色で仕上げられた帰郷後の作品を、古くからの友人が「海南の色ですね」と指摘したことに、改めて和歌山の自然の力強さを感じたという。
並んだ新作約20点に「横長の作品の面白さを味わって」と、多くの来場を呼び掛けている。
午前10時から午後6時(最終日は5時)まで。問い合わせは同所(℡073・482・1994)。