県の課題へ決意新た 新県議42人に当選証書
7日に投開票が行われた和歌山県議選で当選を果たした新議員42人への当選証書の交付が9日、県庁や県内各振興局で行われた。和歌山市選挙区(定数15)は、当選を果たした新議員本人や代理人が県庁正庁に集まり、小濱孝夫県選挙管理委員長が一人ひとりに当選証書を手渡した。
現職15人と市議から転戦の新人3人による激戦となった同市は、自民党6▽国民民主党1▽公明党3▽共産党1▽日本維新の会1▽無所属3――で議席を分け合った。
国政与党の自民、公明はともに現有議席を堅守し、国民民主は1議席を死守。全県では倍増の躍進を見せた共産は、県都では前々回に失った1議席を今回も回復できなかった。
新人で唯一議席を獲得したのは維新。大阪府知事・市長のダブル選挙を仕掛けて全国から注目を浴び、府議・市議選と合わせて勝利した維新が、和歌山でも存在感を示した。
トップの8499票を獲得し、当選証書を受け取った公明現職の岩井弘次さん(61)は「自転車に乗っていると近所の方からおめでとうと声を掛けられうれしい」と笑顔を見せ、「喜びはひとしおですが、緊張感の方が大きい。人口減少のスピードを緩めるために、若い人が安心して学び働ける地域にし、健康寿命を伸ばすなど高齢者福祉も充実させなければいけない。一人ひとりに寄り添う政治をしていく」と決意を話した。
初当選を果たした維新の林隆一さん(56)は「にこにこする時間はない。責任を感じている」と表情を引き締め、「選挙戦を通じ、維新に対する期待の大きさを感じた。自民党の政治では暮らしは良くなっていない。吉村洋文大阪府知事とも連携し、大阪での維新のうねりを和歌山に呼び込みたい。行財政改革の推進へ力を尽くす」と抱負を語った。