トップ選手を育成 エクセレントコーチ委嘱

優れた指導力を持つ退職した教職員や現役の体育指導員を高校や地域のジュニアスポーツクラブに派遣する和歌山県教育委員会の「きのくにエクセレントコーチ」の2019年度委嘱式が18日、和歌山市の県民文化会館であり、コーチ18人に宮﨑泉県教育長から委嘱状が交付された。

06年度から毎年委嘱しており、宮﨑教育長はあいさつで「もう14年目になる。国体や五輪に県内からどんどん選手が出場し、競技人口も増え、スポーツ王国和歌山になってほしい」と期待を寄せ、コーチに対しては「次の世代の良い指導者も育ててほしい」と呼び掛けた。

宮﨑教育長からコーチ一人ひとりに委嘱状が手渡され、コーチを代表し、バレーボールが専門で県立熊野高校に派遣される児玉友一さん(71)が「大変身が引き締まる思いだ。インターハイや国体で活躍できる選手を育て、県の競技力向上に貢献したい」と抱負を語った。

ウエイトリフティングが専門で和歌山工業高校に派遣される髙橋次夫さん(71)は「週に5日ほど指導しており、部員にはチームの和を大切にしながら互いにライバル意識を持って練習してほしいと思っています。全国大会に出場する選手を1人でも多く育成したいですね」と話していた。

委嘱された皆さんと専門種目、配置先は次の通り。

田中良子(弓道、日高高・紀央館高)▽神前實(弓道、神島高)▽児玉友一(バレーボール、熊野高)▽髙橋次夫(ウエイトリフティング、和歌山工業高)▽梅本登(相撲、箕島高)▽髙田直昭(空手道、那賀高)▽田中章二(体操、和歌山北高)▽林正(ウエイトリフティング、田辺工業高)▽松尾英雄(ホッケー、吉備中)▽吉田儀人(水泳、海南高)▽古家雅之(ハンドボール、和歌山商業高)▽山本千代(なぎなた、和歌山ジュニア)▽星大二郎(ボクシング、和歌山工業高)▽坂本博紀(ホッケー、和歌山商業高)▽武市樹(ウエイトリフティング、紀北工業高)▽増田健人(ソフトテニス、和歌山北高)▽本田敦士(ハンドボール、那賀高)▽田中僚(陸上、和歌山ジュニア、近畿大学付属和歌山高)

委嘱を受けたエクセレントコーチ

委嘱を受けたエクセレントコーチ