新時代に期待を込めて 高校生「新万葉歌」
さまざまな思いを歌に託した万葉人のように――。新たな時代を担う高校生の皆さんに、新元号や「令和」にちなんだ短歌や俳句を寄せてもらいました。若い世代に、新しい時代の幕開けはどのように映り、どんな思いや期待を持っているのでしょうか。ここでは、和歌山県立桐蔭高校の創作部の皆さんの作品を紹介します。
新年度夢追い駆けるその瞳には令和生き抜く決意が満ちる
1年 池上拓公也
平成の世界を生きて十五年突如改元少し違和感
1年 大浦寧桜
「時代だけ他に変わりはないんでしょ?」澄ました横顔ちょっと笑ってる
1年 中野彩那
繋ぐ手を若草隠し風そよぐ時よ止まれとされど進めと
2年 岩橋咲耶
まっさらな時代のキャンバス彩るは君なりの色「今」だけの色
2年 植田真有
星や花朝日のように輝いて平和な時代待つのも少し
2年 宇野結菜
画面越し連呼し騒ぐ新元号カウントダウンにまじる寂寥
2年 坂口佑紀
五月風明日への希望花咲かす
2年 西村寿初
春先は新しきもので溢れども新元号とは胸踊る
3年 平野真由
風香る時は移ろふものなれど歩むは人よ令和元年
3年 古川実咲
新元号令和に変わる新時代「礼」は変わらぬ世の中であれ
3年 山﨑晃平