遺児の進学支援を あしなが学生募金呼び掛け
親を亡くした子どもたちの進学を支援する「あしなが学生募金」が、11日から全国で行われている。毎年春と秋に実施され、全国200カ所で学生やボランティアが募金を呼び掛けた。和歌山県内では和歌山市のJR和歌山駅前で行われ、18、19日にも実施する。
集まった募金の半分は国内の遺児学生や、親に障害があり働けない家庭の学生に、もう半分は最貧国とされるアフリカ・サブサハラ以南の優秀な遺児学生の進学を支援する高等教育奨学金として使われる。
あしなが奨学金は昨年から貸与型に加えて給付型も導入され、奨学金の利用者は1000人ほど増加したため、さらなる支援が必要とされている。
和歌山駅前では自身も奨学金で進学している同募金事務局の学生と、ボランティアで集まった県立和歌山北高校の生徒ら13人が募金箱を手に駅利用者に協力を呼び掛けた。
事務局の阪和ブロックリーダーで、桃山学院大学2年生の中島大樹さん(19)は「募金への協力を呼び掛けるだけでなく、活動を通して、進学を諦めている学生たちにこのような団体があることを知ってもらいたい」と話した。
同駅前での募金活動は午前10時から午後5時まで。