県職員を停職6カ月 飲酒運転で倉庫に接触
和歌山県は酒気帯び運転をし、民家の倉庫を傷付けたとして、人事課主事の男性職員(26)を5月30日付で停職6カ月の懲戒処分にしたと発表した。
県監察査察課によると、職員は県教育委員会に出向していたことし3月1日午後7時ごろから翌日午前1時ごろまでの間、和歌山市内の2軒の飲食店で飲酒し、車で自宅に向かう途中、午前1時55分ごろに市内の民家の倉庫に接触した。その場から立ち去り赤信号で停車していたところ倉庫の所有者に呼び止められた。
警察による呼気検査の結果、基準値以上のアルコール濃度が検出され、2日に現行犯逮捕された。
職員は所有者と示談が成立しており、所有者から県に対し2度にわたり寛大な処分を求める嘆願書が出されていた。同課の聞き取りに対し「県職員として本当に恥ずかしい行いをし申し訳ない。二度と運転免許を取得するようなことはしない。もし県庁でもう一度働けるチャンスをいただけるなら全身全霊県民のために働きたい」と話しているという。
30日に県庁で記者会見した野口幸男監察査察監は「このような違反行為は言語道断」と話し、山本佳之人事課長は「県政の信頼を損ねる行為で県民の皆さまに対しお詫び申し上げる」と陳謝していた。